旅行記 「アルプス物語 わたしのアンネット」の村ロシニエールからグリンデルワルトへ

ロシニエールでツヴァィジンメン行きの青い列車に乗って、グリンデルワルトへ向かいました。

駅員さんが来ましたので、「すみません。グリンデルワルトへ行きたいんですけど、ツヴァィジンメンで乗り換えればいいですか?」と聞きました。

「そうです。ツヴァィジンメンで乗り換えて下さい」

「あっ、そうですか、ありがとうございます」

しばらく窓の外を眺めていると、また同じ駅員さんが来ました。

「いいですか?この列車はツヴァィジンメンに13時32分に止まります。そうしたらインターラーケン行きの列車が38分に出るので、それに乗り換えて下さい」

前の座席に座って、丁寧にメモに書いて説明し、渡してくれました。

それからツヴァィジンメンに着くと、また同じ駅員さんが来ました。

「こちらにいらして下さい」

私は駅員さんの後に付いて行きました。

列車を降りて、次の列車に乗り換えました。

座席に座ると、駅員さんは言いました。

「この列車は38分に出発して、インターラーケンに向かいます。インターラーケンに着いたらグリンデルワルト行きの列車に乗り換えて下さい」

「分かりました。ありがとうございます」

乗り換えまで丁寧に誘導してくれました。
女性の駅員さんでした。

「う~ん、やっぱり親切だ。どうも親切だ。日本ならここまで親切にしてくれるだろうか?

最初不安に感じたのは、親切にされる事に慣れていないせいかもしれない。

普通あまり親切にされると、かえって警戒して構えてしまって、何か裏があるんじゃないか?と心配してしまうものだけど、親切にされることが当たり前になると、社会はもっと良くなるのだろうか?

日本では自覚はなかったけど、人を信用する事に慣れていなくて、人を疑うという事に慣れていたのかもしれない・・

それとも観光の国だからというだけなのだろうか?」