ロシニエール駅から、村の広場、時計塔、教会、学校と散策して、
「え~と、アニメに出て来る橋はどこなんだろう?」
あちこち見まわしましたが、橋は幾つもあったのですが、アニメの石造りの橋は見つかりませんでした。
村の人なのか、向こうから女性が1人、歩いて来ましたので、尋ねました。
「すみません。この辺に石造りの橋はありませんか?」
「石造りの橋? え~と、この道から向こうに向かって歩いて行くと、あそこに1つ、2つ、3つ橋があるわ。それから駅の反対側の、あの大きなツリーの近くに大きな橋があるわね」
「あっ、そうですか、ありがとうございます」
「あの大きなツリーの近く? う~ん、アニメと地理的に違うような・・
あーそうか駅はどこでも東口とか西口とかあるもんな。こっち側ばかり探してた・・駅の反対側に行ってみよう」
駅の反対側に行ってみると、アニメの踏み切りがありました。
「あっ、ここがルシエンが遊んでた踏み切りだ」
踏み切りを渡ってさらに歩いて行くと、アニメの石造りの橋がありました。
「あった、ここか・・この橋だ」
橋はアニメと若干違い、手すりがありました。
橋から遠くを眺めてみました。
「こうしてアンネットやルシエンは峠の向こうを眺めていたのかな?」
墓地もありました。
「この墓地がアンネットのお母さんが亡くなった時の墓地なのかな?」
ほかにアンネットとルシエンが、学校へ行く時に待ち合わせをしていた三叉路や、アンネットとルシエンの家、ペギン爺さんの小屋、ダニーが転落した谷など、全部は探せなかったので、次回また改めて来る事にしました。
あちこちに牛がいて放牧しており、カウベルの音がしていました。
あちこちに木造のシャレー風の建物がありました。
小さなサッカーゴールとサッカー場もありました。
村の広場のほかにも、幾つか泉がありました。
途中村の子供達に会いました。
駅に戻ると駅室の中に駅長さんらしき人がいました。
「あれ?無人駅のはずなんだけど、それとも駅員さんじゃないのかな?」と思いました。
列車の時刻表を見ていると、男性が1人と女性が1人、子供を連れて来ました。
英語で行き先を尋ねようとすると、「日本人の方ですか?」と聞かれました。
日本語でした。
「はい」と答えました。
「どちらへ行かれるんですか?」
「ツヴァィジンメンです」
その女性は駅の時刻表を見ながら、
「え~と、ツヴァィジンメンだと、〇〇分ですね。無人駅なのでボタンを押さないと止まらないんですよ」
そう言うと、その女性は赤いボタンを押しました。
「こちらに住んでるんですか?ここにはあまり日本人はいないのかな~と思って」と私が聞くと、
「はい、住んでます。住んでますと言うか、ロシニエールにペインターがいて、そのベビーシッターを頼まれてやってるんですけど・・〇〇と申します」
「あっそうなんですか」
列車が来ましたので、挨拶をして別れました。
「あっ、じゃあ、ありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ。気を付けて」
列車は青い列車でした。
ロシニエール村を後にして、ツヴァィジンメンへと向かいました。