アルメントフーベルを十分に散策した後は、またケーブルカーに乗って、ミューレンに帰って来ました。
ケーブルカー乗り場の受付の女性に、
「これケーブルカーですよ」と言ったのですが、首を横に振って、
「違います。列車です」と答えました。
??? うーん・・ケーブルカーを列車って何なんだろう???
ただアルメントフーベル駅を出ると、「アルメントフーベル駅」とあったので、まず聞く前に、良く駅の標識を確認すれば良かったと思いました。
アルメントフーベルからは、「花の谷」という意味のブルメンタールを通って、1時間ほどでミューレンに戻るハイキングコースがあるとの事でしたが、
ラウターブルンネンを散策し、ミューレンでは散々アルメントフーベル駅を探して迷って歩き回ったのと、アルメントフーベルで散策と、これ以上は歩けないと思ったので、ブルメンタールは行きたかったのですが、次回また行く事にしました。
アルメントフーベルからミューレンに戻った後は、ミューレンの村を散策しました。
シルトホルン展望台行きの乗り場がありましたが、シルトホルンも次回にする事にしました。
歩き疲れたからです。
ミューレン駅から列車に乗って帰る時に、隣にいた観光客らしき人に、
「グリンデルワルトに行くにはこの列車でいいですか?」と聞くと、
「グリンデルワルトに行くんだね? 私達も行くので良かったら一緒に来ましょう」と言ってくれました。5人でした。
一緒にミューレンから列車とロープウェイを乗り継いで、ラウターブルンネンに戻り、ラウターブルンネンでまた乗り換えました。
「彼らは友達なんだけど途中で降りるから、そこから先は僕たちと一緒に行きましょう」と老夫婦が言ってくれました。
インターラーケンで乗り換えるものとばかり思っていたのですが、老夫婦がヴィルダースヴィルで「降りましょう」と言って降りたので、
「あれ? ここで降りるんですか? インターラーケンじゃないんですか?」と言うと、
「うん、それだと遠回りでしょう? 今グリンデルワルト行きの列車が来るから、ここで連結するんだよ」と言いました。駅の席に座ってグリンデルワルト行きの列車を待ちました。
ヴィルダースヴィルからグリンデルワルトに戻って来ました。
列車から降りると、奥さんに、
「あなたここから大丈夫なの?」と聞かれましたので、
「はい。ホテルすぐそこなんで。ありがとうございました」とお礼を言って別れました。
遅くまで開いているレストランンが幾つかあったので、ガイドブックに紹介されている、昨日とは違うスイス料理のレストランに入りました。ここも日本語のメニューがあるのです。
店員さんがとても親切で、チキンとライスの盛り合わせに、オレンジジュースを頼みました。
夕食を済ませた後は、ホテルに帰ってシャワーを浴び、疲れ切ってすぐに寝てしまいました。
観光立国だから国民も観光客も、道に迷っている人がいればお互いに親切に教えたり、お店に入れば親切に笑顔でもてなしたり、お互いに観光を楽しむなど、きっと観光立国である事を自覚しているのだな?
観光立国である以上、お客様には親切に、失礼のないようにしなければならない。
観光立国である事を分かった上で親切に接しているのだな?と思いました。
きっと観光客、お客様へのもてなし方が自然に身に着いているのに違いない。
全てが自然でした。
そしてそれが国民や観光客同士に意識として、自然なルールやマナー、振る舞いとして、定着、浸透しているに違いない。そう思ったのです。
異国では何もかもが不安ですから、異国に来ての、その国の人達の親切以上にありがたい事はありません。
接客以上のお客様へのもてなし方に実際に触れてみて、これがたぶんスイス・ホスピタリティーなのだろうと思いました。