旅行記 成田空港からチューリッヒ空港へ

6月中旬から約2週間、久し振りにスイスへ旅行に行きました。

成田空港を立つ前日は、予約した成田空港付近のホテルに一泊しました。
当日は飛行機が成田空港を飛ぶのが午前10時20分だったため、出国手続き等を考えると、空港付近のホテルに泊まり、翌日すぐに空港に向かえる方が移動が楽だと思ったのです。
ホテルには空港付近のホテルですから当然ですが、外国人がたくさん泊まっていました。
翌日はホテルで朝食を済ませ、宿泊したホテルと成田空港を往復しているバスに乗り、成田空港に向かいました。
スーツケースはスイスへ先送りにし、パスポート審査、税関等、出国手続きを終え、予備にペットボトルを数本買いました。スイスまでのフライトは約12時間、長いからです。
飛行機に乗る前に、「これから飛行機に乗るから、気を付けて行って来るね。スイスに着いたら、またホテルからでも電話するよ」と家族に電話をして、飛行機に乗りました。

午前10時20分、成田空港を離陸、スイス航空はチューリッヒへ向けて、出発しました。

久し振りの旅行でしたが、旅行に関しては特に不安はありませんでした。
個人旅行でたった1人でしたが、それでもスイスの地理はある程度頭に入っているせいか、スイスに行ってからの不安というのは、本当にありませんでした。
他の国なら違ったと思うのですが、スイスは違ったのです。

向こうに行ってからというよりも、もっと心配だったのは「飛行機が落ちないか」という事でした。
海外に行く時は、いつもそれが心配なのです。
海外に行くには、飛行機に乗る事は仕方がないのですが、やはり「絶対に安心」という事はないため、乗ってしまえば飛行機に委ねるしかないのですが、やはりそれが一番の心配事でした。

これが近い国で、数時間で着く国なら、そんなに不安は無いと思うのですが、なにしろ12時間ですから、飛行機は乗ったら降りられませんからね(笑)

と言っても「12時間」ですから、寝ている間に着いてしまいます。
飛行機の中では、機内食を食べ、ワインを飲んで、スイスのガイドブックを読んだり、機内のフライト案内を見たり、窓の外を眺めたりして過ごし、あとは寝ていました。

窓の外を眺めていても、当然ですが雲と空しか見えません。それも雲の上ですから、ずっと同じ景色です。窓の外は昼なのか夜なのかも分からず、時には飛行機が動かず止まっているようにも感じます。キャビンアテンダントさんが来ましたので、私は尋ねました。

「あの~」

「はい」

「あの白い綿菓子みたいなのは何ですか?」

「あっ、あれは雲でございます」

「あっ、そうなんですか、それから・・」

「はい」

「飛行機が揺れてますけど地震じゃないんですか?」

「・・・・・・・・・・・・」