翌日は、シルス・マリアへ行きました。
この村は、シルヴァプラナ湖とシルス湖に挟まれた村で、哲学者ニーチェが晩年を過ごした村としても、知られています。
昨日と同じように、駅前のポストバス乗り場から黄色いポストバスに乗って行きました。
シルス・マリアは、サンモリッツからポストバスで2つ目の所にありました。
昨日行ったシルヴァプラナの隣の村で、シルヴァプラナ、シルスの順でした。
バスで20分ほどでした。
バスの時刻表によると、降りる場所の地名はシルスとあります。
シルス・マリアは、どうやら省略して呼んでいるようで、正確な地名は違うようです。
推測ですが、シルスの中に、シルス・バゼリア、シルス・マリアとあるようで、シルスとはその辺り一帯の呼び名のようです。
バスでは、シルスの次はマロヤのようでした。
どうやらサンモリッツからシルヴァプラナ、シルス・マリア、マロヤは、鉄道はなく、バスでの移動が主な交通手段のようです。
シルス・マリアの村は、家がとてもかわいらしくて、お菓子のようでした。
バスの停留所の近くには、レストランやお土産屋さんがありましたが、お昼の12時から14時までは閉めているようでした。
バスの停留所から少し歩くと、馬車乗り場がありました。
観光用の馬車なので、料金は掛かるのですが、馬車で村を散策出来るとの事で、乗せて頂きました。たぶん馬車に乗ったのは、往復で1時間ほどでした。
馬車は、横長の座席が2つ付いていました。
馬車用の毛布もあり、寒いので毛布を膝に掛けて馬車に乗りました。
馬は2頭でした。
馬車に揺られて村を見学しました。
馬車は初めてだったので、馬車に揺られる感じがとても良かったです。
森と林を抜けて行き、どこを見ても山と緑とお花畑しかなく、小川が流れていて、家が点々としていました。幾つかの集落があるようなのですが、どこを見ても家が数軒しかありませんでした。
あちこちで流れていた小川は、何という名前の小川なのでしょうか?
途中折り返しの所で、馬車を運転してくれた青年と、馬車も一緒に、記念写真を撮りました。
馬車に乗せて貰っただけなので、どこを歩いたのか分からないのですが、たぶんシルス・マリアから南に延びるフェックス谷の方へ向かって歩いたのではないかと思います。
小川に手を入れてみました。
とても冷たくて気持ち良かったです。
折り返し地点は、ホテルだったのかもしれません。
2階建ての白い建物で、テラス席もありました。
青い空、白い雲、山々や丘の斜面、野原に草原、森に林に木々、どこまで続く緑のじゅうたんに、流れる小川の音に、あたり一面に咲き乱れる高山植物に、花々に、村に点在するお菓子のような家々に、心がとても癒されるようでした。
サンモリッツ湖にもイン川が流れていて、シルヴァプラナ湖にも、シルス湖にも、イン川が流れているようです。
エンガディン地方の村々の周辺は、どこも平坦で、湖の周囲だけではなく、散策にはうってつけのようです。山の中の道なのですが、傾斜がなくて歩きやすかったです。
エンガディンは、「イン川の庭」という意味で、広い盆地だそうです。