ホテル・ベラリーを後にして、真っすぐに自分のホテルに戻りました。
グリンデルワルトに滞在する最後の夜でした。
私はホテルに戻ると、荷物を整理してスーツケースに入れました。
翌朝は早いからです。
翌朝ホテルで朝食を摂ると、私はお世話になったホテルの方にお礼をして、ホテルを後にしました。
カウンターにも、観光客が記念に思い出や感想を書くノートが置いてあり、私もお礼と日付、名前を書きました。
「滞在中は色々とお世話になりました。 またスイスに来る事があったら宿泊させて頂きます。 ありがとうございました」
それにしても滞在中、私が散策に出掛ける時は、いつも、「Have a nice day!(良い1日を)」
そして朝は、いつも、「Morgen(お早うございます)」しか言わなかったのはなぜなのでしょうか?
グリンデルワルト滞在中には、いつも傘を持ち歩いていました。
散策中に雨に降られる事が少なくなかったからです。
そして風も強かったです。しょっちゅう吹いていました。
現地に滞在中の日本人に、「雨も風もしょっちゅうなんですけど、スイスはいつもこうなんですか? それとも温暖化の影響ですか?」と聞きました。
「山の国ですから、天気が変わりやすいというのはあるんですけど、中国の黄砂が飛んで来ているようなんです」
「中国の黄砂ですか? 中国の黄砂がスイスにまで来てるんですか?」
「そうみたいなんです。 気温も暑くて、ルツェルンでは今年は観測史上最高の暑さだそうです」
雨風が凄いので、しょっちゅう傘を壊して、グリンデルワルト駅前の売店では、しょっちゅう傘を買っていました。予備にもう1本、用意しておかないといけない位でした。
店員さんに、「雨風が酷くて、何度も傘を壊してますよ」と言うと、「そうなんですよ、しょっちゅう風が吹いてて、風も強くて傘も売り切れる事があるんですよ」と言いました。
首都ベルンやロシニエールでは、そんな事はなかったのですが、グリンデルワルト周辺に来てから、雨風がしょっちゅうだったのです。
グリンデルワルトはベルナーオーバーランド地方、山の地方だからなのでしょうか?
そしてそれは、マイエンフェルトを含め、サンモリッツ周辺でも、天候の変化は多少ありました。場所によって、天候に違いがあるのでしょうか?
ただ晴れだったり曇りだったり、雨だったりするのですが、グリンデルワルト周辺とは違って、風はほとんどなかったです。
またグリンデルワルトでは、ホテルに滞在中に、しょっちゅうハエが飛んでいました。
「ハエが良くいるようなんだけれども、何だろな?」と思っていると、観光客の方が、「スイスは放牧の国だからしょうがない」と言っていました。
放牧の国なので、牛を放牧するのですが、当然ハエも飛んでいるという訳です。
私はグリンデルワルト駅で、荷物をサンモリッツへ送る手続きをして、インターラーケン・オスト行きの列車に乗りました。靴もスニーカーではなく、昨日買った山歩き用の靴下と靴を履きました。
グリンデルワルトからインターラーケン・オスト、ベルン、チューリッヒ中央駅、サルガンツと、4つの列車を乗り換えて、マイエンフェルトに向かいました。
マイエンフェルトは、アニメ「アルプスの少女ハイジ」の舞台で、以前から訪れたいと思っていたのです。宿泊先はサンモリッツでしたが、その途中、マイエンフェルトを散策する予定でした。
サルガンツからは、バートラガーツ、マイエンフェルトと、2つ目の駅でした。
途中、列車の窓からバートラガーツ駅を見たのですが、バートラガーツはハイジにも出て来る街で、有名な温泉街。クララとクララのおばあさまも、静養、もしくは療養に訪れた場所です。